川崎重工業は12月14日、豪鉄鉱石採掘大手Fortescue Metals Group（FMG）及び岩谷産業と、グリーン水素生産の事業化に向けた検討で覚書を締結した。再生可能エネルギー電力を活用した水電解で水素を製造・液化し、液化水素運搬船で輸入。国内で供給・配送するまでの一連の液化水素サプライチェーンの事業化を検討する。
今回の覚書では、水素関連機器技術を持つ川崎重工業、水素事業を拡大したい岩谷産業、新たな事業の柱を模索したいFMGの3社の思惑が一致した形。
化石燃料資源に依存するブルー水素と異なり、グリーン水素は再生可能エネルギーと水があれば事業性が期待できる。今回の覚書では、オーストラリアでグリーン水素を生産することの戦略的意義や、グリーン水素を輸入するために必要な液化コストと輸送コストをどう考えるかも、大きなポイントとなる。そのため、オーストラリア現地での水素生産・供給も視野に入れる必要がありそうだ。
【参照ページ】再生可能エネルギーを由来とする液化水素サプライチェーンの事業化に向けた検討を開始
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