private 【日本】国際協力銀行、ベトナム・ブンアン2石炭火力へ1830億円の融資決定。NGOは強く批判 2020/12/31 最新ニュース

 国際協力銀行(JBIC)は12月29日、三菱商事や中国電力が出資するベトナム法人Vung Ang II Thermal Power Limited Liability Company(VAPCO)に対し、同国ブンアン2石炭火力発電事業を対象とするプロジェクトファイナンスに17.7億米ドル(約1,830億円)の融資を決定した。日本政府とJBICは、石炭火力発電プロジェクトへの融資を厳格化する方針を示していたが、最終的に融資を断行した。

 ブンアン2は、2017年6月6日と2018年5月31日に発出された日越首脳共同声明に基づくプロジェクトの一つ。三菱商事と中国電力が出資し、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、三井住友信託銀行も融資団に加わっている。当該プロジェクトでは、石炭火力発電プロジェクトのため、海外勢からの出資や融資からの撤退が相次いだが、日本側は国策プロジェクトとして堅持。香港電力大手CLPの出資撤退後は、韓国電力公社(KEPCO)が替わりに出資を決めたが、これにより韓国でも気候変動政策との整合性について国会で大きな論戦となった。

【参考】【日本】小泉環境相、ブンアン2石炭火力事業が首相官邸決定の「石炭火力輸出4要件」に違反と批判(2020年1月27日)
【参考】【日本】NGO127団体、政府・三菱商事・メガバンク等にベトナム・ブンアン2石炭火力新設中止を要求(2020年5月27日)
【参考】【日本】経産省、低効率石炭火力廃止や輸出厳格化の意向表明。このニュースの読み解き方(2020年7月4日)
【参考】【日本・韓国】機関投資家18機関380兆円、12社にベトナム・ブンアン2石炭火力からの事業撤退要求(2020年10月22日)
【参考】【韓国】韓国電力公社、海外石炭火力発電への出資禁止を表明。フィリピンと南アのプロジェクトも中止(2020年10月26日)

 ブンアン2の案件は、設備容量600MWの超超臨界圧(USC)の石炭火力発電を2基建設する合計1.2GWの大型プロジェクトで、プロジェクトファイナンスの総額は64億米ドル。小泉進次郎環境相が石炭火力発電批判のターゲットとしたことでも知られている。

 内閣官房長官を議長とする経協インフラ戦略会議は2018年に…

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