アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏は3月9日、国際環境NGO世界資源研究所(WRI)のアンドリュー・スティアーCEOを、同氏が創設した100億米ドル(約1.1兆円)の気候変動緩和基金「アース・ファンド」の理事長兼CEOに任命したと発表した。ジェフ・ベゾス氏は、2021年末にアマゾンのCEOを退任し、取締役会議長に専念することを表明しており、社会活動を本格化すると見られている。
ジェフ・ベゾス氏は、アマゾンとして「Climate Pledge Fund」を2020年2月に設立し、20億米ドル規模の資金を募集。カーボンニュートラルのためのイノベーティブな技術に投資する意向を表明し、高い経済リターンを追求している。それに対し、アース・ファンドは、ベゾス氏の個人財団のような組織で、ファンド運用で得た利益を環境NGO等に助成している。
アース・ファンドは、2020年11月に第1弾の助成を決定し、16団体に合計7.91億米ドル(約860億円)の寄付を行った。寄付先は、
- 世界資源研究所(WRI)(1億米ドル)
- 世界自然保護基金(WWF)(1億米ドル)
- 環境防衛基金(EDF)(1億米ドル)
- 天然資源防護協議会(NRDC)(1億米ドル)
- ザ・ネイチャー・コンサーバンシー(TNC)(1億米ドル)
- ClimateWorks Foundation(5,000万米ドル)
- Hive Fund for Climate and Gender Justice(4,300万米ドル)
- Climate and Clean Energy Equity Fund(4,300万米ドル)
- The Solutions Project(4,300万米ドル)
- Salk Institute for Biological Studies(3,000万米ドル)
- Energy Foundation(3,000万米ドル)
- 憂慮する科学者同盟(UCS)(1,500万米ドル)
- NDN Collective(1,200万米ドル)
- ロッキーマウンテン研究所(1,000万米ドル)
- Dream Corps Green For All(1,000万米ドル)
- Eden Reforestation Projects(500万米ドル)
アンドリュー・スティアー氏は、アース・ファンドの運用について、カーボンニュートラルを実現するための、科学者、NGO、活動家、企業等の技術開発、政策アドボカシー、啓蒙活動等に資金を拠出していくと語っている。
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