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【国際】フォード、2035年CO2削減中間目標でSBTi承認取得。2030年までにEVのみ販売へ

 自動車世界大手米フォードは3月31日、同社初となる統合報告書を発行し、2050年二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)目標の前段となる中間目標に言及。2035年までにスコープ1とスコープ2の二酸化炭素排出量を2017年比76%削減し、スコープ3の同排出量を2019年比50%削減すると発表した。

 同社は今回、二酸化炭素排出量は、同社ステークホルダーから最も要望の声の大きい課題だったと説明。同中間目標では、科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)の承認を得た。

 同レポートでは、その他にも新型コロナウイルス・パンデミックへの対応や、電気自動車(EV)への大規模投資、人権保護、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)等を同社の重要課題として挙げた。

 新型コロナウイルス・パンデミック対策では、全米自動車労働組合(UAW)と協働し、従業員に対し、個人用防護具(PPE)を配布。またGEヘルスケアと協働し、フェイスマスク1.6億枚、フェイスシールド2,000万個、隔離ガウン160万着、人工呼吸器5万個を生産した他、3Mと協働し、電動ファン付呼吸用保護具3.2万個の生産も行った。フォード英国法人では、医療機器Penlonの人工呼吸器製造のため、倉庫の貸し出しも行った。

 また同社のフォード財団は、新型コロナウイルス対策プログラムに113万米ドル(約1.2億円)を拠出。欧州では、食料支援や医療量防護服等の提供を行うNGOに対し、約50万米ドル(約5,500万円)を投じた。

 フォードは、2025年までに電気自動車(EV)とコネクテッドカーの技術に220億米ドル(約2.4兆円)を投資予定。欧州では2024年までに、EVラインナップへの切り替えを行う。2026年までには、新車販売車種全体をEVまたはプラグイン・ハイブリッド車(PHV)に切り替え、2030年までにはEVのみに完全転換する。同社は、工場での製造プロセスでの二酸化炭素排出量を40%削減済み。2035年までには、100%地域の再生可能エネルギーを活用する目標も掲げた。

【参考】【国際】フォード、欧州で乗用車販売をEV・PHVのみへ。出光は超小型EV開発。EV100加盟企業も101社に(2021年2月18日)

 ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)では、従業員のレジリエンス向上に取り組む他、管理職のDE&I理解の改善プログラムを発足。同社初となる人種平等担当役員も登用した。

 また同社は2021年初頭、サプライヤー向けの行動規範を策定。米国自動車製造として初めて、鉱山サステナビリティ認証の「責任ある鉱業認証イニシアチブ(IRMA)」にも加盟した。

【参照ページ】FORD’S NEW SCIENCE-BASED, INTERIM CARBON-NEUTRAL TARGETS HIGHLIGHT FIRST INTEGRATED SUSTAINABILITY, FINANCIAL REPORT

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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