消費財世界大手英ユニリーバは6月10日、世界初の紙製の液体洗剤容器を発表した。同社の主力液体洗剤ブランド「Omo(別名Persil、Breeze、Skip)」で、2022年初旬からブラジルで採用を開始。その後、欧州やその他地域に順次展開する。
同社は2025年までの目標として、バージンプラスチック消費量の半減や、消費量以上のプラスチック回収、100%再利用・リサイクル・堆肥化可能な包装・容器の実現、包装・容器における使用済みプラスチックからの再生素材含有量25%までの引き上げ等を標榜。今回のアクションもその一環。
今回発表の紙製容器は、ユニリーバ、ペプシコ、ディアジオ、Pilot Lite等で2020年7月に発足したイニシアチブ「パルペックス・コンソーシアム」で共同開発。同紙製ボトルの原料には、持続可能な調達を行ったパルプを活用した。標準的な廃棄物処理施設で100%リサイクルできる他、同容器の内側には防水加工を施し、液体洗剤だけでなくシャンプー、コンディショナー等の容器としても利用可能。食品安全基準も満たしている。
【参考】【イギリス】ディアジオ、2021年に100%紙製ボトルのウイスキー発表。ペプシコ、ユニリーバも参画(2020年7月21日)
ユニリーバの液体洗剤ブランド「Omo(Persil)」は4月、化石燃料の代替として産業排出の二酸化炭素から界面活性剤を生産することも発表済み。化石燃料利用の段階的廃止を進めている。
【参考】【中国】ユニリーバとLanzaTech等3社、カーボンリサイクルで界面活性剤を生産。液体洗剤Omoで活用(2021年5月6日)
【参照ページ】Unilever reveals world-first paper-based laundry detergent bottle
【画像】Unilever
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