英大手企業と大学7機関は8月19日、電気自動車(EV)向けの全固体電池開発コンソーシアムを発足した。従来のリウチムバッテリーを性能とコストの面で飛躍的に向上させる製品技術と量産技術を開発する。
同コンソーシアムに参画するのは、ファラデー研究所、オックスフォード大学、ウォーリック大学、英国電池産業化センター、ジョンソン・マッセイ、ブリティッシュボルト、E+R。各々が全固体電池技術開発をリードする実力があり、総力を結集する。
全固体電池(SSB)は、民生用電子機器、ニッチな自動車用途、無人航空宇宙等の分野で初期導入される見通しだが、同コンソーシアムは、EV市場で主力になると見通している。ファラデー研究所では、2030年に全固体電池が世界の家電用バッテリー市場で7%、EV用バッテリー市場で4%のシェアを占めるようになると予測。EV向け市場は2030年に80億米ドルの規模になると見立てている。
同コンソーシアムでは、共同での研究施設を設立。ファラデー研究所が、コンソーシアムの統括を担当。全固体電池の先端技術はオックスフォード大学が、初期のスケールアップ能力はウォーリック大学が提供する。また、ジョンソン・マッセイが電材開発を、英国電池産業化センターが製造技術開発を、E+Rが製造装置設計を担当。ブリティッシュボルトがギガプラントの設計開発を担う。
【参照ページ】UK-BASED CONSORTIUM ESTABLISHED TO DEVELOP PROTOTYPE SOLID-STATE BATTERIES
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