紛争鉱物フリー推進イニシアチブの「責任ある鉱物イニシアチブ(RMI)」と中国商務部直属の中国五鉱化工進出口商会(CCCMC)の「責任あるコバルトイニシアチブ(RCI)」は8月19日、コバルトのサプライチェーン・デューデリジェンス規格「コバルト精製サプライチェーン・デューデリジェンス基準」の改訂版を発行した。初版は2018年に発行。
【参考】【国際】RMIと中国五鉱化工進出口商会、コバルト精製事業者向け紛争鉱物保証ガイドライン案策定(2018年4月16日)
改訂版の規格では、要件の明確化等が主な変更内容。
- 調達したすべてのコバルト含有材料について、マネジメントシステムと透明性によって把握しなければならない必要なデータポイントを明確化
- 宣言された供給源からの材料の信憑性を評価するための要件の明確化
- 企業のリスクマネジメント要件の明確化
- 事業での地域社会の参画手法を検討し、小規模鉱山労働者、政府、NGO等のステークホルダーとのパートナーシップを奨励する要件の追加
同規格は、CCCMCの「責任ある鉱物のサプライチェーンのための中国のデューデリジェンスガイドライン」と、経済協力開発機構(OECD)の「紛争地域および高リスク地域からの責任ある鉱物のサプライチェーンのためのOECDデューデリジェンスガイダンス」に準拠。また改訂版では新たに、ロンドン金属取引所(LME)のResponsible Sourcingの要件にも準拠した。
同規格は今後、LMEからの正式承認を得るため、独立第三者監査OECD Alignment Assessmentを受ける予定。
【参照ページ】RMI and RCI Publish Revised Cobalt Refiner Supply Chain Due Diligence Standard
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