Skip navigation
サステナビリティ・
ESG金融のニュース
時価総額上位100社の96%が
Sustainable Japanに登録している。その理由は?

【イギリス・ASEAN】閣僚級会談、貿易関係の深化で一致。グリーン、ダイバーシティ、デジタル等で

 英国際貿易省とASEANは9月15日、閣僚級会談を実施し、共同宣言を採択。開かれた、自由な、無差別な、透明な、予測可能な、安定した多国間貿易システムと腐敗防止の原則に対する双方の共通のコミットメントを再確認した。また、デジタルイノベーションと人的資源開発を支持すると表明した。

 英ASEANは今回、新型コロナウイルス。パンデミック後の経済回復を推進する上で、WTOを中心とした多国間貿易システムが重要な役割を果たすと強調。特に、食料、日用品、医薬品、医療用品などの必須商品等の重要物資に関する非関税措置の実施に関し、ASEAN経済協力とサプライチェーンの連結性の強化に関するハノイ行動計画への支持も確認した。また、すべての国が公衆衛生、気候変動、生物多様性という連動した課題に取り組むために協力し、ASEAN包括的復興フレームワーク(ACRF)とその実施計画の下での取り組みを支援することも奨励した。

 また気候変動では、世界が直面している最も深刻な脅威の一つであると言及。第26回気候変動枠組条約グラスゴー締約国会議(COP26)で、ASEAN-UK協力の枠組みのもと、加盟国のキャパシティビルディングの取り組みを強化することや、より長期的な対話協力等、気候変動と持続可能性の課題に取り組むためのより緊密な協力も確認した。そのため、ASEANと英国は、インフラへの短期・中期・長期の資金拠出と、持続可能でレジリエントな成長のためのより広範な復興計画に注力することを期待するとした。

 さらに英国とASEANは、持続可能で低炭素なサプライチェーンの確保、自然・生物多様性・気候を経済的意思決定で主流化させること、資源効率の向上とサーキュラーエコノミー型経済アプローチの推進に向け、エネルギー移行の取り組みを加速することも盛り込んだ。

 ジェンダーダイバシティでは、英国は、ASEAN-BAC(ASEAN-Business Advisory Council)やAWEN(ASEAN Women Entrepreneurs Network)等のチャネルを活用し、女性のエンパワーメントを高め、ASEANの女性の起業能力やスキルを強化するための既存のASEANのイニシアティブやメカニズムを支援していく。また、ジェンダー別データの収集と分析や、「SheTrades Outlook」等のツール開発も歓迎した。

 金融では、フィンテックとグリーンファイナンスでの協力を確認。特に英国は、ASEANでグリーンファイナンスを利用できるようにするための最善の方法を探るため、調査を行い、その結果をASEANに提示することを決めた。また、ASEANにおけるトランジションファイナンスの機会も探る。

 デジタルイノベーションでは、2021年に発足した「ASEAN-UKデジタルイノベーション・パートナーシップ」を活用し、協力関係を深化。特に「デジタル政府」「デジタル経済」「信頼できるデジタルサービス」の3分野で官民連携を深める。国民のデジタル教育を拡大するため、英国は、ASEANビジネス諮問委員会の2021年のプログラム「HIRED(Harnessing Impact with Resilient Employability Digitally)」を支援し、英国とASEANの雇用者を集め、バーチャルラーニングとインターンシップを実施する。また、英国は2022年3月、グリーンスキルと起業家精神に焦点を当てたウィルトン・パーク・ダイアログの議長を務める。

 さらに中小企業対策では、英国は「中小企業開発のためのASEAN戦略的行動計画2016-2025」で特定された行動の実施を支援。ASEANの中小企業の市場競争力強化に貢献する。

【参照ページ】UK-ASEAN Joint declaration

author image

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

この記事のタグ

Sustainable Japanの特長

Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。

  • 時価総額上位100社の96%が登録済
  • 業界第一人者が編集長
  • 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
  • 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする

※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら

"【ランキング】2019年 ダボス会議「Global 100 Index: 世界で最も持続可能な企業100社」"を、お気に入りから削除しました。