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【EU】欧州委、2030年までの長期政策目標を5つ設定。技術開発、政策、法規制で優先

 欧州委員会は9月29日、2030年までに達成すべき長期政策目標として5つの「EUミッション」を正式にローンチした。策定過程では、2020年9月に「ミッション・ボード」がミッション案を提示し、10月に欧州委員会が承認。その後、EUミッションのPDCAを回すための具体的なアクションプランとモニタリング指標の設計を行い、今回の正式ローンチとなった。

 今回設定した5つのEUミッションは、

  • 気候変動適応:2030年までに150以上の地域やコミュニティが気候変動に適応できるように支援
  • 癌:欧州の「Beating Cancer Plan」と協力し、予防、治療、ソリューションを通じて、2030年までに300万人以上の人々の生活を改善
  • 2030年までに海と水系を回復
  • 2030年までにカーボンニュートラルなスマート都市を100ヶ所以上で実現
  • 土壌:2030年までに健全な土壌への移行をリードする研究所と実証場所を100ヶ所以上に創設

 今回発表されたミッションは、EUの長期予算「Horizon Europe」の横串を通す優先順位を示し、9人の専門委員の権限の下に、複数の欧州委員会の部局をまとめ、欧州委員会の主要な優先事項を実現するための研究を促進する。指定された期限内に目標達成するため、研究・イノベーションプロジェクト、政策、立法措置等の一連を総括する。

 欧州委員会は、ミッション策定の一環として、9月23日に科学技術に関する世論調査結果も発表。EU市民は、今後20年間の生活を改善する分野として、健康と再生可能エネルギーを重視していることがわかった。欧州委員会は、掲げた5つのミッションについてEU市民も賛同しているとの見方を示した。

【参照ページ】Commission launches EU missions to tackle major challenges

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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