資源世界大手豪BHPと製鉄大手韓国ポスコは10月14日、製鉄での二酸化炭素排出量削減技術の共同開発に関する覚書(MOU)を締結した。コークスの品質最適化や高炉への炭素回収・利用・貯留(CCUS)導入を行った低炭素製鉄プラント実証を進める。
BHPは今後5年間、今回のMOUのもと1,000万米ドル(約11億円)を投資。資金は、BHPの自社事業及び資源利用時の二酸化炭素排出量削減に向けた4億米ドル(約456億円)規模の技術開発プログラム「Climate Investment Program」から拠出する。
【参考】【イギリス・オーストラリア】BHP、気候変動対策に430億円投資。経営陣報酬とCO2削減も連動(2019年7月25日)
また両社は、水素還元製鉄やバイオマス製鉄、BHPのカーボンオフセットの潜在性等に関する調査結果も共有。製鉄バリューチェーン上の二酸化炭素排出量の報告でも協働する。
BHPはすでに、JFEスチールや河北鋼鉄集団、宝鋼集団とも協働。世界の製鉄の12%を占める4社で低炭素化を加速させる。
【参考】【中国】BHPと河北鋼鉄、製鉄のCO2削減で協働。3年間16億円投資。宝鋼、JFEスチールに続く(2021年3月11日)
【参考】【オーストラリア】BHPとJFEスチール、製鉄の低炭素技術開発で覚書。中国・宝鋼集団に続く(2021年2月19日)
【参考】【中国】BHPと宝鋼集団、CO2削減に向け協働。5年間37億円投資、CCUS調査も推進(2020年11月11日)
【参照ページ】BHP and POSCO ink MoU to explore decarbonised steelmaking
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