米持続可能な農業イニシアチブField to Marketは11月17日、「2021年サステナビリティ・リーダーシップ・アワード」の最優秀賞受賞者を発表。ペプシコとユニリーバの共同プロジェクト「Soil Health Innovation Project」、テキサス州農家バリー・エバンス氏、インディアナ州の自然保護専門家レズリー・フィッシャー氏が選ばれた。
同賞の発表は今年で5年目。米国農業のサステナビリティ向上でリーダーシップを発揮した農家、組織、個人を表彰している。
協働部門で受賞したペプシコとユニリーバは、サプライヤーと協働し、アイオワ州の農家が輪作を通し土壌の健康状態を改善するための合理的な支援方法を推進。現在までに、600人以上の農家がアイオワ州内で25万エーカー以上のカバークロップを栽培している。
農家部門で受賞したバリー・エバンス氏は、テキサス州パンハンドルで4,500エーカーの綿花とソルガムを栽培。資源の少ないハイプレーンズで土壌と水の保全という2つの天然資源の問題を両立させ、乾燥地農業の回復力を高めるアプローチを開拓した。その結果、エネルギー使用量を約80%削減、灌漑用水消費量も大幅に効率を改善し、劣化土壌の健全性を何世代にもわたって回復させることに成功した。同地は、オガララ帯水層の水減少という大きな課題を抱えている地域。
アドバイザー部門で受賞したレズリー・フィッシャー氏は、インディアナ州での活動で、環境保護と地域開発を両立。農家、地主、サプライチェーン関係者、自然保護団体、地域のボランティアを重要なアクターとして巻き込み、インディアナ州の主要流域の水質改善に取り組んでいる。今回、フレンドリーな巻き込む力の高さが大きく評価された。