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【国際】S&P、カバードボンド信用格付でのESGファクター影響分析結果を開示

 信用格付世界大手米S&Pグローバル・レーティングは4月8日、カバードボンドを対象に、ESGファクターが信用格付に与える影響動向を示したレポートを発表した。発行体ではなく、カバードボンド銘柄単位での分析を実施した。

 全体傾向としては、目下、ESGファクターがカバードボンドの信用格付に与える影響は比較的限定的。ESGのうち、Gについては格下げの影響を与えることがあり、格付されたカバードボンドのうち約25%は、格下げ影響を受けていた。

 ESGのSでは、約15%が格上げ影響。特に社会資本に関するファクターが作用した。ESGのEでは、全ての銘柄で影響なしだった。

 同社の信用格付におけるESG情報は、同社が主に株式に対して付与しているESGデータとは無関係。同社は、信用格付において独自にESGファクターが与える信用影響を分析しており、例えばカバードボンドに関しては、発行体全体に与える影響と、カバードボンド単位に与える影響を見極めた上で、算出された信用格付に補正をかけている。

 影響の経路としては、信用格付本体、アウトルック、格付に必要な信用補完、未使用ノッチ数(カバードボンドを格下げすることなく発行体格付けを下げることができるノッチ数)に影響を与える可能性がある。

 EとSのファクターは、通常、カバープール資産の質及び担保分析の結果に影響を与えている。結果、担保に基づくアップリフトを行わない場合、発行体の信用力、破綻処理体制や管轄区域の支援分析等の他の要因に基づくため、発行体単位での影響を与える傾向にあるという。一方、Gファクターは、通常、発行体の信用格付(ICR)に加味される形で適用されるカバードボンド銘柄単位に付与されるアップリフト分に影響を与えるという。

【参照ページ】ESG Credit Indicator Report Card: Covered Bonds

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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