アパレル世界大手米ラルフローレンは6月7日、2030年までに製品のサーキュラーエコノミー化を大幅に強化するコミットメント「Live On」を発表した。同社の重点コンセプト「タイムレス・バイ・デザイン」に、サーキュラーエコノミーも位置付け、事業の柱に据える。
今回のコミットメントでは、まず、2025年までに、5つの主力商品で、「Cradle to Cradle(C2C)認証」を取得。さらに、サーキュラー原則に従って商品をデザインする。さらに、100%リサイクルコットンを使用した高品質な製品を提供する。その一環で、ラルフローレンのアイコンであるカシミアセーターが、世界で初めてCradle to Cradle(C2C)認証を取得することも明らかにした。
次に、2025年までに一部の大都市で、消費者がラルフ・ローレン製品をレンタル、修理、再利用する方法を試験的に導入。さらに、製品の寿命も延ばす。
3つ目は、2025年までに、米国再生綿基金が添加しているの再生手法の拡大や、天然繊維リサイクルの新しい業界標準を拡大するサステナブル材料科学の分野で、スタートアップ企業等に投資していく。
同社は3月15日には、社会に対するインクルージョンの分野でも、米国の歴史的黒人大学(HBCU)との連携を強化。モーハウス大学及びスペルマン大学とのコラボ商品も発表している。同社両大学の卒業生がコンセプトとデザインを担当し、フォトグラファー、クリエイティブディレクター、撮影監督、タレント等は全て、両校の学生、教員、卒業生を中心としたアフリカ系が担った。1920年代から1950年代にかけてモーハウス大学とスペルマン大学の両学生が着用したスタイルを再現した。
さらに5月には、米大統領府(ホワイトハウス)の抗癌技術ムーンショット政策に賛同。ラルフ・ローレン財団から、米国内の社会的支援が必要なコミュニティでの、がん治療とアクセスに関する格差縮小を目指し、ラルフ・ローレンがんセンター施設の拡大・新設で、新たに2500万米ドル(34億円)の寄付お発表した。その一環で、ジョージタウン大学のジョージタウン・ロンバルディ総合がんセンターに、ラルフ・ローレン・センターも設立する。
【参照ページ】RALPH LAUREN STRENGTHENS ITS COMMITMENTS TO ADVANCING A CIRCULAR ECONOMY WITH NEW ‘LIVE ON’ PROMISE, FURTHER ENABLING EXTENDED LIFE OF ITS PRODUCTS
【参照ページ】POLO RALPH LAUREN INTRODUCES NEW COLLECTION THAT BUILDS UPON ITS HISTORIC PARTNERSHIP WITH MOREHOUSE AND SPELMAN COLLEGES
【参照ページ】RALPH LAUREN CORPORATE FOUNDATION ANNOUNCES $25 MILLION COMMITMENT TO FIVE CANCER CENTERS ACROSS AMERICA WITH GOAL OF REDUCING DISPARITIES IN CANCER CARE IN UNDERSERVED COMMUNITIES
【画像】Ralph Lauren
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