中国化工集団傘下のイタリアのピレリは6月29日、初の電動マウンテンバイク用タイヤ「Scorpion E-MTB」を発表した。パフォーマンス向上のため、リグニン素材を添加したことが大きな特徴。リグニンは、植物の細胞壁に含まれる複雑な構造をした高分子で基本的に非可食部。バイオマス素材として有効活用が期待されている原料。
今回活用するリグニンは、製紙工場での廃棄物を活用した模様。電動マウンテンバイクは、通常のマウンテンバイクに比べ、タイヤへのストレスが多くなる。そこで、SmartGRIPコンパウンドの基本組成にリグニンを添加。E-MTBの電動モーターに関連するユニークなスピードとトルクの特徴を考慮し、パフォーマンスを向上させた。
また、イタリア送配電大手テルナは7月21日、ピレリの電動自転車シェアリング・プロジェクト「CYCL-e around」を、イタリアで初めて全国規模で採用した。 イタリア国内の8支店の従業員が、通勤や勤務時間の移動中に活用できる。
具体的にはピレリは4つのオプションを提供。まず、勤務時間中に電動自転車を使い、仕事のために市内を移動する「ワーキングタイム」。次に、毎日の通勤に使う「ホーム2ワーク」。3つ目が、連続7日間使用する「スマートウィーク」。最後が、週末に電動自転車を使い、走行距離に制限のない「ウィークエンドブレーク」。テルナの社員は、社内イントラネットにある専用アプリを利用して、自由に電動自転車を予約することができる。
【参照ページ】PIRELLI PRESENTS SCORPION E-MTB THE E-MOUNTAINBIKE TYRE WHICH COMBINES RESISTANCE, SUSTAINABILITY AND LIGHTWEIGHT
【参照ページ】TERNA AND PIRELLI JOIN FORCES FOR THE DEVELOPMENT OF SUSTAINABLE MOBILITY
【画像】Pirelli
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