石油化学世界大手サウジ基礎産業公社(SABIC)、英ケミカルリサイクル技術Plastic Energy、スペイン・ブロックチェーン技術開発Finboot、ポルトガル包装・容器製造Intraplásの4社は7月19日、ブロックチェーンを活用したサーキュラーエコノミー型原料のトレーサビリティ実証プロジェクトを発足したと発表した。SABICによると、リサイクル原料生産から石油化学プラントまでをトラッキングするプロジェクトは世界初。
複雑な石油化学バリューチェーンでの原料トレーサビリティの確保は、現在困難な作業。SABICでは、今回の実証プロジェクトを通じ、サーキュラーエコノミー型素材ブランド「TRUCIRCLE」を含む製品の原料トレーサビリティ確保におけるデジタルソリューション活用の可能性を追求する。
同プロジェクトでは、Plastic Energyの嫌気性熱分解(TAC)型の廃プラスチック・ケミカルリサイクル技術で再生油脂「TACOIL」を製造し、SABICがTACOILを活用し製造したTRUCIRCLEを、Intraplásに納入。同プロセスをFinbootのブロックチェーン技術で追跡する。
ブロックチェーン技術を活用して流通する全データは、改竄されずに、サプライヤー、顧客、規制当局へ共有できるため、透明性が高い。そのため、原料認証プロセスでの労力軽減や、ヒューマンエラー発生リスクの抑制も期待でき、外部ステークホルダーを含め大きなメリットがあると強調した。
【参照ページ】SABIC LAUNCHES BLOCKCHAIN PILOT FOR DIGITAL TRACEABILITY OF CERTIFIED CIRCULAR TRUCIRCLE™ FEEDSTOCK
【画像】SABIC
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