プライベートエクイティ世界大手米KKRは7月28日、プライベートデット、レバレッジドローン、ハイイールド債等のクレジット市場でESG投資が急速に進展していると表明。同社独自の「ESGクレジット2.0」を策定し、すでにプライベートデット事業の投資プロセスに統合したと発表した。
同社のクレジットチームは2021年、プライベートデット投資活動でのESGインテグレーションへのアプローチを強化する方法の検討を開始。投資チーム、KKRのESG専門家、外部コンサルタント、投資家、持続可能なビジネスを専門とするグローバルNGOと協働し、投資意思決定フレームワーク「ESGクレジット2.0」を完成させた。
ESGクレジット2.0は、4つのプロセスで構成されている。まず、ESG観点での投資機会のスコアリング作業。次に、投資対象候補企業のソリューションが、投資機会に関連するソリューションを有しているかの分析。3つ目が、投資契約書の中に、ESGデューデリジェンスとESGに関する情報請求権を組み入れる。さらに、ESGに関連するKPIを設定し、適切かつ可能な場合には、投資契約書に達成インセンティブを盛り込む。
同社は、同フレームワークを通じ、投資家に魅力的なリスク調整後リターンを提供することを目指すと強調。さらに、プライベートデットでのESG投資も、リスクからポジティブインパクトの追求へと視点が拡大していくとの見方を示した。
【参照ページ】Credit Viewpoints: How the ESG 2.0 Framework Enhances Our Private Credit Investment Process
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