韓国大手3社で構成するコンソーシアムは9月21日、オーストラリア北クイーンズランド州でグリーン水素を生産し、韓国市場で販売する計画を発表した。現地で再生可能エネルギー3GW分を調達し、年間100万t以上のグリーンアンモニアを生産する。
今回発表したのは、高麗亜鉛及びその豪子会社アーク・エナジー、韓国石油化学大手ハンファ・インパクト、韓国ガス大手SKガスの3社で構成するコンソーシアム「ハンホーH2」。
プロジェクトの柱となる3GW分の再生可能エネルギー発電所の確保では、すでにアーク・エナジーが太陽光発電と風力発電を組み合わせ3GWの発電所建設計画を進めている。「コリンズビル・グリーンエネルギー・ハブ」が中核プロジェクトとなる。タウンズビルではすでに「SunHQ水素ハブ(SunHQ)」が124MWの太陽光発電とグリーン水素生産の一貫建設も始まっている。
また、高麗亜鉛は、2021年12月に豪再生可能エネルギー開発大手エプロン・ホールディングスの買収を発表。オーストラリアで4.2GWの建設計画が始まっており、さらに追加で4.8GWの建設に向けた調査も開始した。
ハンファ・インパクトにとって、アンモニア事業は、アンモニアから水素への転換プラントで活躍の場がある。SKガスは、水素エネルギーや工業原料としての水素の活用を睨む。高麗亜鉛は、亜鉛メッキ鋼板の防錆材としてアンモニアを大量に消費している。韓国は世界3位のアンモニア輸入国。
今回の発表をクイーンズランド州政府は歓迎。同コンソーシアムの最終投資判断は2027年から2028年を予定。建設には4年かかるとみられている。
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