Skip navigation
サステナビリティ・
ESG金融のニュース
時価総額上位100社の96%が
Sustainable Japanに登録している。その理由は?

【国際】ユニリーバ、新たな栄養目標を発表。2028年までに全食品の85%達成へ

 消費財世界大手英ユニリーバは10月28日、同社独自の「最高栄養基準(HNS)」の改訂を発表。同時に2028年までに全商品提供の85%で「HNS」を活用した科学的根拠に基づく栄養基準(USNC)を満たすと宣言した。同社は同基準に適合する現在の商品割合は30%と発表している。

 同社は、以前から英ESG投資推進団体ShareActionが主導する集団的エンゲージメントを受けており、株主提案も受けていた。その結果、2022年3月には、2022年10月までに具体的な目標を設定すると発表。過去数ヶ月、ShareActionと複数回に渡る協議を重ねていた。

【参考】【国際】ユニリーバ、栄養パフォーマンスシステムの情報開示開始。化粧品サステナビリティはベンチャー協働(2022年3月14日)

 同社は、英国、フランス、ブラジル、アメリカ、中国の5カ国で11万人以上の食事パターンを反映した食事摂取量調査をもとにNHSを設定。調査では、今回設定した基準を満たす食品では、カロリー、飽和脂肪酸、糖分、塩分を最大30%減少できることも確認した。調査結果は、科学専門誌「Nutrients」でも論文発表した。

 これに対し、英ESG投資推進NGOのShareActionは同日、ユニリーバーの発表を歓迎。同社が英政府が推奨する6つの栄養プロファイリングモデルを参照したことも評価した。但し、85%の目標の対象を「1食分(サービング)」においたことには大きな課題感を示した。例えば、1食分のサイズは、メーカー側が恣意的に設定できるため、これまで5食分としていた商品を6食分と表示すれば、それだけで栄養パフォーマンスを改善できてしまうことを懸念した。そこで、政府が推奨するモデルに基づき、メーカー定義の1食分単位ではなく、実消費量に基づく定義設定を引き続き求めていくとした。

【参照ページ】Raising our nutritional targets to accelerate impact on public health
【参照ページ】Unilever sets precedent on healthier food standards but more remains to be done

author image

株式会社ニューラル サステナビリティ

この記事のタグ

Sustainable Japanの特長

Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。

  • 時価総額上位100社の96%が登録済
  • 業界第一人者が編集長
  • 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
  • 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする

※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら

"【ランキング】2019年 ダボス会議「Global 100 Index: 世界で最も持続可能な企業100社」"を、お気に入りから削除しました。