重工業世界大手独シーメンスは12月7日、2030年までのスコープ1、スコープ2での二酸化炭素排出量目標を、従来の2019年比50%削減から、同年比90%に引き上げると発表した。また中間目標として2025年までに、同年比55%削減を掲げた。同目標の達成に向け、2030年までに6.5億ユーロ(約945億円)の投資も行う。
同社は、ESG戦略フレームワーク「DEGREE」を掲げ、「脱炭素化」「倫理」「ガバナンス」「資源効率」「公平性」「エンプロイアビリティ」の6分野でアクションを進めている。今回、脱炭素化と雇用可能性で、目標の引き上げを発表した。
脱炭素化では、2030年までにスコープ1、スコープ2でのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)達成、二酸化炭素排出量総量を2019年比50%削減が従来からの目標。現時点で2019年比46%削減と順調に進捗していることを受け、削減目標を高度化した。
また同社は、GHGプロトコルのスコープ3算出ルールに基づき、顧客での使用時の排出量を削減貢献量として開示。2021年には削減貢献量が1.5億tとなったと強調した。
同社はその他、資源効率では、埋め立て廃棄を12%削減し、廃棄物全体でのマテリアルリサイクル比率も84%まで向上したと現状の進捗を報告した。
従業員の働く力(エンプロイアビリティ)では、2025年度末までに従業員一人当たりの年間平均オンライン学習時間を25時間まで引き上げる目標を設定。2022年時点では、平均約21時間を達成済み。同社は同年、専門職研修や継続教育に向け、2.8億ユーロ(約405億円)を投資しているという。
【参照ページ】Siemens increases and accelerates sustainability targets and investments
【レポート】Sustainability report 2022
【画像】Siemens
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