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【国際】フィリップ・モリス、生物多様性・水分野で新目標設定。ネイチャーポジティブとウォーターポジティブ

 たばこ世界大手米フィリップ・モリス・インターナショナル(PMI)は12月14日、生物多様性と水に関し、ネイチャーポジティブとウォーターポジティブを含む新たな目標を発表した。

 生物多様性では、2033年までに同社バリューチェーン全体でのネット生態系喪失ゼロ、2050年までにネイチャーポジティブへの貢献。水では、2033年までにウォーターポジティブに資する水消費の最適化と水系への還元等で測定可能なソリューション拡大、2050年までにウォーターポジティブへの貢献を掲げた。

 特に、ネイチャーポジティブでは、2025年までに2025年までに管理された自然林のネット伐採量ゼロと、たばこサプライチェーンでの森林ポジティブインパクトの達成を設定。紙・パルプ原料サプライチェーンでは、2025年までに原生林・保護林のグロス伐採量ゼロ、2030年までに管理された自然林のネット伐採量ゼロ、自然生態系の転換の禁止を目標としている。

 また、自然を軸としたソリューション(NbS)での森林資源保全プロジェクトを「Perfect Forest」呼称。森林での炭素隔離、持続可能な新産物産出、社会的利益の3つを実現していく。水資源の保護、土壌要素の健全性、生物多様性を支える生息地保全の要件も設定した

 同社は、2022年のCDP「気候変動」「ウォーター」「フォレスト」全てでAリスト入りした企業12社のうちの一つ。7月には、ネットゼロ・スタンダードに基づく2040年までにスコープ3を含むバリューチェーン全体でのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)目標、2030年までにスコープ3までの二酸排出総量を2019年比50%削減目標で、科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)の承認も得た。同社が2021年に設定した計画では、2025年までにスコープ1、スコープ2でのカーボンニュートラル達成も掲げている。

【参考】【環境】2022年の世界CDP Aリスト企業一覧 〜気候変動・ウォーター・フォレストの3分野〜(2022年12月14日)

【参照ページ】Philip Morris International Introduces New Biodiversity and Water Ambitions and Announces Achievement of ‘Triple A’ from the CDP

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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