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【イギリス】バカルディ、主力蒸留所で生物多様性観点のWHC認証取得。英国初

 飲料世界大手バミューダ諸島のバカルディは9月7日、同社蒸留酒ブランド「ボンベイ・サファイア」の英国ハンプシャー州の蒸留所が、国際NGO野生生息地審議会(WHC)からのWHC認証を取得したと発表した。同認証取得は英国の蒸留所で初。

 ボンベイ・サファイアは2021年、同製品の原材料10品目全てで、エコサートが運営している有機農業・化粧品認証「For Life認証」を取得済み。今回さらに生物多様性の観点からWHC認証を取得した。

【参考】【国際】バカルディ、主力蒸留酒ブランドの原材料10品目全てで「For Life」認証を2021年内に取得(2021年4月2日)

 WHC認証は、プロジェクト実施場所での生物多様性や生態系保全の観点から、設計・計画、プログラム実施、保守・文書化、認証取得、認証取得の発表による対外コミュニケーション、適用マネジメントの6のステップをチェックしている。WHC認証の取得は、19カ国と全米47州で実績があり、中国やロシア、インド、ブラジル、アルゼンチン、ペルー等を含んでいることが大きな特徴。

 ボンベイ・サファイアの蒸留所では、同地域のコウモリの個体数保護と、敷地内を流れるテスト川の保全を実施。コウモリの巣箱と冬眠箱を26個設置した他、蒸溜所の壁への多数の空洞と隙間の設置等も実施。コウモリの餌となる昆虫を増やすため、ミツバチの巣箱を設置し、野草も植えた。また、同社拠点を、生態学者にも開放。コウモリの探知・記録装置を活用した新米生態学者の育成にも役立てる。

 さらに同蒸溜所では、テスト川とイッチェン川に繋がる7つの小川を保全するランドスケープ・パートナーシップ・スキーム「Watercress and Winterbournes」による川の無脊椎動物をモニタリング・イニシアチブ「Anglers' Riverfly Monitoring Initiative」が、川の健全性の経年変化のモニタリングも行っている。

 WHC認証は、取得スコアに応じて、270点以上でゴールド、139点以上でシルバーの称号も得られる。ボンベイ・サファイアの蒸溜所はシルバーを取得。英国でのシルバー取得は、全業種の中で同社が初となった。

【参照ページ】BACARDI BIODIVERSITY AND CONSERVATION WORK EARNS WILDLIFE HABITAT COUNCIL CERTIFICATION FOR BOMBAY SAPPHIRE® DISTILLERY

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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