世界経済フォーラムは12月4日、国連気候変動枠組条約第28回ドバイ締約国会議(COP28)の場で、ブルーカーボン・クレジットやプロジェクトを支援するためのイニシアチブ「ブルーカーボン・アクション・パートナーシップ(BCAP)」にフィリピンが参画したと発表した。
同イニシアチブは2023年3月、英政府が400万ポンド(約6.6億円)を拠出し設立。政府、コミュニティ、企業が協力し、海洋生態系の回復、保全、持続可能な管理を行うことを支援することが目的であり、フィリピンはインドネシアに次ぐ2番目の参画国となる。
【参考】【国際】世界経済フォーラム、ブルーカーボン支援の新イニシアチブ発足。英政府が6.6億円拠出(2023年4月19日)
東南アジアには、世界のマングローブの約3分の1が生息しており、1エーカーあたり熱帯雨林の最大5倍の炭素を蓄積可能。マングローブ林、海藻等は自然災害から海岸線を守るために重要であり、養殖場としての機能も補助する。
今後、同イニシアチブの国別の支部となる「ナショナル・ブルーカーボン・アクション・パートナーシップ(NBCAP)」のフィリピン支部を立ち上げ、国内で質が高いブルーカーボンに関するアクションを拡大するための支援を行う。
貯留できる二酸化炭素は約7,000億t。インドネシアとフィリピンを合計すると4兆tの二酸化炭素の貯留が可能となり、11兆バレル以上の石油消費量に相当する。
【参照ページ】The Philippines joins Blue Carbon Action Partnership to Strengthen Coastal Ecosystems
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