国際NGOの持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)は1月12日、世界大手35社が加盟するインクルージョン・イニシアチブ「Business for Inclusive Growth(B4IG)」と、WBCSD内プロジェクト「Equity Action Imperative」を統合し、新たなイニシアチブ「B4IGエクイティ・プラットフォーム」を設立すると発表した。
B4IGは2019年8月、2019年G7ビアリッツ・サミットで結成。ダノンが主導、経済協力開発機構(OECD)が監督機関となり発足し、現在は35社が加盟している。日本からはリコー、日立製作所が参画。2020年11月には、B4IGメンバーによる不平等に関するビジネスアクションを拡大するためのロードマップを採択していた。今回の統合によりWBCSDのナレッジやネットワークを活用し、格差是正に向けた相乗効果を狙う。
【参考】【国際】B4IG、公正な人材採用実務ガイダンス発行。外国人労働者の人権尊重(2023年9月13日)
【参考】【国際】30社加盟B4IG、公正な移行で13の測定指標発表。リスキルやアップスキルでも(2023年4月23日)
同プラットフォームは、WBCSDの不平等(格差)に対処するためのイニシアチブ「不平等に対処するためのビジネス委員会(BCTI)」と連携しながらアクションを行う。2024年2月からBCTIに加盟する70以上の企業は、不平等のテーマを取締役会の重要アジェンダに設定し、格差是正のための10のアクションに取り組む2年間のプロジェクトを推進する。
【参考】【国際】WBCSD、格差是正で企業の役割提示したレポート発行。もはや道徳的義務ではない(2023年5月8日)
同プロジェクトはBCTIの第2フェーズと位置づけられており、人権、生活賃金と所得、公正な移行(ジャストトランジション)、ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン(DEI)、社会的パフォーマンスとアカウンタビリティの5つの主要テーマに対してアクションを推進する。
【参照ページ】WBCSD unveils powerful Equity Action Platform as Business for Inclusive Growth (B4IG) merges with Equity Action Imperativ
【参照ページ】 Business for Inclusive Growth
【参照ページ】equity action imperative
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