独化学大手エボニック、独ミュンヘン工科大学(TUM)、独アーヘン工科大学(RWTH)の3者は12月19日、3年間の共同プロジェクト「Chicken Synthetic Microbiota(ChiSYN)」を開始し、鶏の腸管の病原菌によるコロニー形成を防ぐための新たな微生物コンソーシアムを開発すると発表した。抗生物質の使用削減を狙う。
同プロジェクトでは、有益な微生物をヒナの腸内に定着させるための飼料添加物のプロトタイプを開発。鶏の免疫系を強化し、病原体によるコロニー形成をより困難にする微生物を特定。微生物を組み合わせ、新たなコンソーシアムを作る。
同プロジェクトの総額は200万ユーロ(約3.2億円)超。プロジェクト参画パートナーからの資金拠出に加え、独連邦食料農業省(BMEL)から資金援助も受けている。
RWTHは、ヒトや家畜の消化管内の微生物グループの系統的な収集・調査や、ハイスループット法を用いた腸内微生物の分離と特性評価に関する知見を提供。TUMは、特定の微生物が鶏の健康に及ぼす影響について研究しており、鶏の免疫システムの発達と病原体との相互作用に関する知見を提供する。
【参照ページ】Evonik is developing a novel microbial consortium to reduce antibiotics in poultry farming
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