
国連食糧農業機関(FAO)は2月1日、栄養を考慮した農業と食料システム政策検討のために、FAOSTATに食事と栄養素に関するデータを追加したと発表した。
今回の発表は、様々なデータソースを統合した食事と栄養素に関する統計データを閲覧できるようにしたというもの。食品、エネルギーだけではなく、17の主要栄養素の入手可能性、見かけの消費量、および食事からの栄養の摂取量や供給量等も取得可能。
17の栄養素は、エネルギー、たんぱく質、脂肪、炭水化物、食物繊維、カルシウム、鉄、亜鉛、マグネシウム、リン、カリウム、チアミン(ビタミンB1)、リボフラビン(ビタミンB2)、ビタミンC、ビタミンA、ビタミンB6等の水産食品から摂取される重要なその他の栄養素についての数値も掲載されている。
食品と栄養素に関する項目は、186カ国のデータを2010年から利用可能であり、見かけの消費量と栄養の摂取量は家計消費と支出から収集されたデータをもとに算出。女性の栄養状況を示す指標MDD-Wも9カ国、10年分のデータを提供した。世帯や個人のデータは、所得、性別、年齢、農村部と都市部に分類可能であり、支援が必要なグループを特定できるようにした。
今回のデータを活用して得られた結果の例として、世界のエネルギーと各栄養素の供給量は増加したが、栄養素別でみると脂肪とビタミンB2が最も増加し、炭水化物とビタミンB1の増加率が最も低かった。所得グループ別の結果では、26カ国のデータが得られており、所得の下位20%のグループは上位20%のグループと比較して家庭での動物性食品からのたんぱく質の摂取量が少なかった。
【参照ページ】FAO launches new portal for statistics on Food and Diet
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