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【アジア・オセアニア】APAC地域、自然関連リスクへの脆弱性高い。AIGCCが機関投資家向けに

 アジア機関投資家の気候変動イニシアチブAIGCCは4月24日、アジア太平洋地域(APAC)の経済は、自然関連リスクに極めて脆弱だと警鐘を鳴らす報告書を発行した。

 今回の報告書では、APACのGVA(付加価値総利益)の53%に相当する18兆米ドルの経済が、自然に中程度または高度に直接依存していると指摘。例えば、肥沃な土壌、きれいな水、受粉、気候の安定性への依存等が該当するが、全ての要因で深刻な悪化を抱えている地域があるという。

 APACのGVAの20%に相当する7兆米ドルは、農業、建設業、漁業・養殖業、食料システム、林業等、直接的に自然への依存度が高く、この水準は世界平均の16%と比べても高い。また、同じくGVAの33%に相当する11兆米ドルは、直接的なエクスポージャーが中程度のセクターであり、エネルギー、化学・素材、不動産、小売が該当する。残りの47%は、金融、ヘルスケア、IT等の間接的なリスクエクスポージャーが高い可能性があるセクター。

 とりわけ上場株式はエクスポージャーが高く、地域別時価総額の58%は自然リスクへの直接依存度が中程度または高いという。例えば、APACの証券取引所14ヶ所のうち、11の証券取引所では、時価総額の50%以上が自然への直接依存度が高か中の状況。例えば、時価総額換算で、台湾証券取引所(TWSE)で44%、ニュージーランド証券取引所(NZSE)で42%、上海証券取引所(SHSE)で37%が、自然への直接依存度が高い状況にある。

 今回AIGCCはPwCと協働し、投資家が自然関連リスクを特定し管理するための一般的ガイダンスとしてチェックリストも用意した。また5月14日に発表された報告書完全版では、機関投資家の先行事例を複数紹介している。

【参照ページ】New research: Over half of Asia Pacific’s economy directly dependent on nature. 【参照ページ】Report now available: Nature at a Tipping Point

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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