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【国際】気温4℃上昇で水産資源量が30%以上が減少する地域多数。FAO報告書

 国連食糧農業機関(FAO)は7月10日、気候変動リスクと世界の魚類バイオマスの関係について分析した報告書を発表した。FAOは2024年6月、水産の年次報告書「世界漁業養殖業白書(SOFIA)」の2024版を発行。魚介類の生産量で養殖業が初めて漁業を上回ったことを報告しており、それに続く報告書となる。

【参考】【国際】魚介類の養殖量が漁獲量を史上初めて上回る。FAO年次報告(2024年6月14日)

 今回の報告書では、温室効果ガス排出シナリオと魚類バイオマスの関係について予測を実施。シナリオには、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)のSSP1-2.6と、SSP5-8.5の2つシナリオを用いた。SSP1-2.6は2050年以降ネットゼロを実現し2100年までの気温上昇が2℃未満となる低排出シナリオ、SSP5-8.5は2100年までに4℃以上気温が上昇する高排出シナリオ。100名以上の研究者が参加し海洋生態系モデルを作成する漁業・海洋生態系モデル比較プロジェクト(FishMIP)と共同で、水産資源量の変化を予測した。

(出所)FAO

 高排出シナリオSSP5では、今世紀末までに48の国と地域で30%以上の水産資源の減少が予測されたが、低排出シナリオSSP1では178の国と地域において変化はない、もしくは10%以下の減少に留まる結果となった。減少幅が大きい地域は水産物からのタンパク質に依存している国や世界の漁獲量上位を占める国であり、温室効果ガス排出量削減の重要性を訴えた。

【参照ページ】Climate risks projected to affect fish biomass around the world's ocean, FAO report says

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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