
議決権行使助言世界大手米ISS傘下の金融インデックスISS STOXXのESG評価部門ISS ESGは7月31日、同社が提供する「気候ソリューション」サービスを強化し、温室効果ガス排出量の業界平均原単位データセットの提供を開始したと発表した。
温室効果ガス排出量の業界平均原単位データは、欧州銀行監督機構(EBA)やEU企業サステナビリティ報告指令(CSRD)の開示ルールが制定されたことにより、金融機関や機関投資家にとって需要が高まった。今回のデータセットも、EBAの「ピラー3」テンプレート1の報告要件に則って開発。PCAFガイドラインに基づいた排出モデリングを活用し、データを算出している。
データは、NACE及びGICSの業界分類に基づくセクター別にまとめられており、上場企業だけでなく、非上場企業、中小企業、オルタナティブ投資の排出量推計にも活用できる。ISS ESGでは、2023年10月にピラー3開示支援ソリューションの提供を開始しており、今回の発表では、提供データを追加したという形。
【参考】【EU】ESG評価大手、銀行向けの「EBAピラー3開示」義務化関連サービス拡充。タクソノミー(2023年10月10日)
ISSは、2020年にドイツ取引所グループの傘下に入っており、2023年11月にはグループ企業再編が実施されている。その際、ドイツ取引所グループ傘下の機関投資家向けサービスプロバイダーQontigoが運営してきた金融インデックス事業が切り離され、ISS傘下の4つの既存事業と統合し、ISS傘下の新法人「ISS STOXX」となった。ISS STOXXには現在、ISSの4つの既存事業「ISSガバナンス」「ISS ESG」「ISSコーポレート・ソリューションズ」「ISSマーケット・インテリジェンス」と、インデックス事業「STOXX」の5つの事業部門が置かれている。
【参照ページ】ISS ESG Augments Climate Solutions to Include Industry Average Emission Intensity Data
【参照ページ】Institutional Shareholder Services Announces Creation of ISS STOXX
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