
カナダ財務省は8月26日、カナダの自動車業界と労働者を不公正で非市場的な政策や慣行から保護するため、中国製電気自動車(EV)に対し、100%の課徴金関税を課すと発表した。さらに3つの措置も発動する。
中国製EVに対する課徴金関税は、10月1日に発動。全ての中国製EVが対象で、一部のハイブリッド車(HV)、トラック、バス、バンにも適用される。通常の最恵国輸入関税6.1%に上乗せされる。
さらに10月15日からは、中国製鉄鋼及びアルミニウム製品の輸入にも25%の課徴金関税を課す。同日、初期リストを公表し、パブリックコメントの募集を開始した。対象製品の最終リストは2024年10月1日までに発表される予定。課徴金関税が発効する日にカナダに輸送中の中国製品には適用されない。
次に、バッテリー及びバッテリー部品、半導体、太陽光発電パネル、重要鉱物等の重要製品分野に関しては、30日間の第2回コンサルテーションを開始。今後数日以内に、政府の追加措置の参考情報となる協議通知が発表される予定。
最後に、カナダ政府が補助金として支給しているゼロエミッション車奨励金(iZEV)、中型・大型ゼロエミッション車奨励金(iMHZEV)、ゼロエミッション車インフラ・プログラム(ZEVIP)の対象製品を、カナダと自由貿易協定(FTA)を締結している国で製造された製品に限定することも検討する。
同省は、今回発表した4つの措置を発効から1年以内にレビューする意向も表明。必要に応じて、適用期間の延長や、追加措置の発動も検討する可能性がある。
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