
飲料世界大手英ディアジオが展開する次世代サステナビリティ技術開発支援と協働のためのイノベーター・プログラム「ディアジオ・サステナブル・ソリューションズ(DSS)」は9月5日、東アフリカの気候変動に起因する農業課題に取り組む技術開発を行うスタートアップ企業3社に対し、最大45万ポンド(約8,300万円)を出資すると発表した。
アフリカでは旱魃や洪水が増加しており、同地域の零細農家にとって農業モニタリング能力の不足が深刻な課題となっている。農家が水と気候変動インパクトに効果的に適応できる農法を採用していく上で、土壌や作物に関する知見へのアクセスはますます重要となっている。
そこでディアジオはDSSアクセラレーター・プログラムを通じ、農家が直面する課題の解決に資する技術を持つイノベーターを探索。ゲームチェンジャーとなり得る技術を有するAquaSpy、クリーン・クロップ・テクノロジーズ、スマート・クラウド・ファーミングの3社が選出された。
AquaSpyは、クラウドベースのIoT農業プラットフォーム開発企業。生産者は、季節毎の作物の根や土壌の状態を理解でき、作付けや資源管理に関する多くの情報に基づき意思決定を行うことができる。
クリーン・クロップ・テクノロジーズは、種子の表面を処理する独自技術を開発し、商品化。これにより発芽が促進され、旱魃や洪水などのストレスの多い生物学的生育条件に対する耐性を強化できる。
スマート・クラウド・ファーミングは、土壌モニタリングとスキャンにより作成された精密な土壌マップを提供。農家は正確な作物収量予測のもと、データ主導の意思決定を行うことができるようになる。
【参照ページ】Diageo partners with tech innovators to help build resilience in Sub-Saharan African agriculture
【画像】Diageo
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