Skip navigation
サステナビリティ・
ESG金融のニュース
時価総額上位100社の97%が
Sustainable Japanに登録している。その理由は?

【国際】ICMA、サステナブルCPの市場勃興で規範提示。累積発行50兆円に到達

 国際資本市場協会(ICMA)は10月7日、サステナブル・コマーシャルペーパー(CP)の市場動向をまとめたペーパーを発表した。サステナブル・コマーシャルペーパーが、サステナブルボンド(ESG債)を保管する役割を担うようになっていると伝えた。

 サステナブルCPのモデル文書は、短期CPの「NEU CP」と中期CPの「NEU MTN」の双方について、フランス資本市場協会(ACI)、フランス運用業界業界団体AFG、フランス企業財務協会(AFTE)の3団体が2022年3月に策定している。

 サステナブルCPについては、資金使途を社会・環境目的に限定する種類のものと、事前にKPIを設定するサステナビリティ・リンクCPの2つが登場している。リファイナンスでも用いられている。現在のサステナブルCPの市場規模は3,000億ユーロ(約50兆円)に達しようとしている。サステナブルCPの種別では、資金使途の60%がグリーン。ソーシャルは31%、サステナビリティが6%。サステナビリティ・リンクCPは3%。

 今回のペーパーによると、累積発行数は、資金使途限定タイプが23件、サステナビリティ・リンクCPが10件。資金使途限定タイプのCPでは、発行体の67%が企業。20%が金融機関で、公的機関が13%。サステナビリティ・リンクCPは全て企業。

 サステナビリティ・リンクCPでは、目標が達成できなかった場合のペナルティは、7件が後続発行のCPでは「サステナブルCP」とは呼べなくなるという要件を課している。残り3件は、寄付型の財務ペナルティを課している。

 同ペーパーは、サステナブルボンドと同様に、サステナブルCPについても透明性を高めることを提言している。具体的には、資金使途限定タイプでは、資金使途、使途管理、報告の3つを、サステナビリティ・リンクCPではKPIとSPT及びペナルティの2つを、明らかにすることを推奨。さらに、インパクトのダブルカウント防止と外部レビューの取得についても考慮すべきとした。

【参照ページ】ICMA publishes new paper on the role of commercial paper in the sustainable finance market

author image

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

この記事のタグ

Sustainable Japanの特長

Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。

  • 時価総額上位100社の96%が登録済
  • 業界第一人者が編集長
  • 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
  • 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする

※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら

"【ランキング】2019年 ダボス会議「Global 100 Index: 世界で最も持続可能な企業100社」"を、お気に入りから削除しました。