
英環境・食料・農村地域省と英保健省は10月24日、使い捨てVAPEの販売を2025年6月1日から禁止する法案が国会に提出されたと発表した。廃棄物増加の懸念に対処するとともに、VAPE喫煙の減少効果も狙う。
使い捨てVAPEは、充電や詰替えができず、一回使用した後に廃棄されるVAPE製品。近年、英国を中心に販売が拡大している。通常はリサイクルされずに、使い捨てされるが、回収された場合でも、リサイクルでは手作業で分解しなければならなくなっている。
英国では、VAPE消費が2012年から2023年の間に400%以上増加し、現在では英国国民の9.1%がVAPEを購入・使用している。マテリアル・フォーカスによると、英国では使い捨てVAPE毎週約500万個が一般廃棄物に捨てられるか、ポイ捨てされているという。2022年には、使い捨てVAPEから40t以上のリチウムが廃棄されていることもわかっている。
また、VAPEに含まれるニコチンは中毒性が高く、禁断症状が不安や集中力の低下、頭痛を引き起こすという健康懸念もある。特に、英国では、11歳から15歳の約25%がVAPEの使用歴があり、特に若年層のVAPE消費では、大半が使い捨てVAPEを選択していることもわかっている。
【参照ページ】Government crackdown on single-use vapes
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