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【国際】ダノン、2030年までに酪農メタン30%削減へ。政府、業界団体、大学等をパートナー

 国連ハイレベル気候チャンピオンは11月4日、メタン削減に向けたダノンのアクションをケーススタディとして紹介した。ダノンは、科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)からFLAG目標を含めた目標承認をすでに受けており、その中に畜産メタン削減も含めている。

 国連ハイレベル気候チャンピオンは、毎年の国連気候変動枠組条約締約国会議(COP)において会議を主導する役割を担うポジションで、2024年国連気候変動枠組条約第29回バクー締約国会議(COP29)では、ニガール・アルパダライ氏が就任している。また国連ハイレベル気候チャンピオンは、2023年の国連気候変動枠組条約第28回ドバイ締約国会議(COP28)で、食料システムでの気候変動緩和を進めるイニシアチブ「Food Systems Call to Action」を発足。ダノンは早期賛同者になっている。

 ダノンは2023年時点で。メタン排出量を2020年比13.3%削減済み。さらに2030年に同30%削減も目標として掲げている。削減に向けたパートナーとしては、環境防衛基金(EDF)、グローバル・メタン・ハブ、コーネル大学、パートナーズ・フォー・グロース(P4G)、米農務省(USDA)、米国際開発庁(USAID)等。さらに、米国、フランス、スペイン、ベルギー、ポーランド、ルーマニア、ブラジル、メキシコ、アルジェリア、モロッコ、エジプト、インド等の国々で農家との協働を進めている。

 同社は、削減に向け、牛群管理、飼料の最適化、排泄物管理、革新的なメタン削減ソリューション等を展開中。業界全体アクションでは、環境防衛基金(EDF)等のパートナーと協働し、酪農メタン・アライアンス(DMAA)を発足し、現在で酪農大手8社がサプライチェーン全体のメタン削減を優先的に進めている。また、クール・ファーム・ツールや仏CAP2ER等のツールを活用し、排出量評価を行っている。

 消化管メタンの削減では、DSMの飼料添加物「Bovaer」を欧州市場の一部で使用し、牛1頭当たり最大30%のメタンガス削減を達成。現在、他の市場への展開を計画している。さらに、コーネル大学と連携し、SymbrosiaのSeaGraze技術等の海藻由来の飼料添加物を実証中。加えて、Zoetisと提携し、新しい育種と遺伝子選択技術も検討している。米農務省の気候スマート・イニシアチブでは、米国のサプライチェーン全体で排泄物及び栄養管理の実践を強化している。USAIDとのパートナーシップでは、「Advancing Women in Agricultural Supply Chains」イニシアチブの創設パートナーとして、特に北アフリカの零細農家を支援。収量、環境成果、生活の向上を目指している。

【参照ページ】Driving methane reductions in dairy with ambitious climate targets

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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