
スウェーデン自動車大手ボルボ・カーズは3月19日、AIで生成したリアルな仮想世界を活用し、ドライバー支援システム(ADAS)等の安全ソフトウェア開発を強化していると発表した。
同社は、異なる視点からの画像を使って3Dシーンをリアルタイムでレンダリング技術「ガウス・スプラッティング」を活用し、現実世界の視覚情報から、リアルで高精細な3Dシーンや対象物を大量に生成。仮想環境内で道路利用者を増やしたり減らしたり、交通や道路上の障害物の挙動を変化させたりすることで、あらゆる交通状況下で安全ソフトウェアを迅速かつ大規模にテストすることを可能にした。
また同社は、NVIDIA開発の計算処理高速化技術アクセラレーテッドコンピューティングを搭載した新型電気自動車(EV)でセンサーを通じて収集した事故データを、緊急ブレーキ、急なハンドル操作、手動介入などの事例として合成。これにより、事故をより深く調査、再構築、検証し、事故を回避する方法をより深く理解することが可能にした他、複雑で稀ながらも潜在的に危険な「エッジケース」についても、ソフトウェアが適切に機能するよう開発し、同ケースの検証にかかる時間を数ヶ月から数日に短縮した。
同社は、傘下のAI・ソフトウェア開発Zenseactと協働し、仮想環境を内製。仮想環境と実世界でのテストを併用し、安全で拡張性が高く、費用対効果に優れたソフトウェアの訓練、開発、検証を進めていく。
同プロジェクトは、将来の安全イニシアチブへのニューラルレンダリング技術統合可否を調査するスウェーデンの主要大学における博士課程プログラムの一環。スウェーデンのAI等の研究プログラム「Wallenberg AI」、「Autonomous Systems and Software Program(WASP)」からの支援を受けている。
【参照ページ】Volvo Cars uses AI and virtual worlds with the aim to create safer cars
【画像】Volvo Cars
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