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【スイス】ネスレ、ニュージーランドと英国で統合多栄養段階養殖(IMTA)の研究実施

 食品世界大手スイスのネスレは6月12日、ネスレ農業科学研究所で統合多栄養段階養殖(IMTA)の研究を進めていることを明らかにした。食物連鎖の異なる段階に属する多様な水生生物を同時に飼育することで、自然の生態系に近い環境を作り出す。

 IMTAでは、一つの種から生まれた排泄物等を別の種の飼料として利用する自然の循環プロセスを構築。これにより、水質が維持されるとともに、生物多様性の向上と農家の収入安定化にもつながる。

 同社は、ニュージーランドでは、同国最大の独立科学機関カウスロン研究所と提携し、海藻と貝類の異なる種間の相互作用を研究。英国では、同社の養殖場で、スタートアップAlgapelagoと協働し、沖合の環境条件に関する研究を実施している。養殖場は、デボン州北岸沖に位置し、海藻とムール貝を共生して養殖。ポーツマス大学も参画し、最先端のモニタリング技術と現場データ収集を組み合わせ、生物多様性、水質、環境条件、生産性を評価している、

 同社は2023年には、チリ・カトリック大学とも研究協定を締結し、中南米における海洋植物を含む代替植物性たんぱく質源の潜在的な可能性に焦点を当てた研究も始めている。統合型多栄養段階養殖技術を確立することで、持続可能な食料生産への貢献を科学的に裏付ける知見を得、海洋生態系の再生と二酸化炭素の吸収を最適化する手法を追究する考え。

【参照ページ】Nestlé enters research collaborations to explore innovative aquaculture approach

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