
米環境NGO環境防衛基金(EDF)は8月20日、トランプ政権が国立大気研究センター(NCAR)の気候科学研究機能を廃止し、同センターの本部が置かれるメサ研究所を閉鎖しようとしているとして、米コロラド地区連邦地方裁判所に提訴した。
NCARは、気候変動を含む地球システム科学を研究する機関で、開発したモデルは、山火事、ハリケーン、洪水等の気候災害への備えや対応を支援するツールにも活用されている。EDFは今回、トランプ政権がパブリックコメントを集めることなく、NCARの気候研究を一方的に廃止しようとしていることは違法と指摘。NCARの気候研究機能が廃止されれば、気候変動が人々に与える影響への理解が制約されると主張した。
トランプ政権では2025年12月、ホワイトハウス行政管理予算局(OMB)のラッセル・ボート局長が、国立科学財団(NSF)がコロラド州ボルダーにあるNCARを分割すると表明。その後、政権がメサ研究所を全面的に閉鎖する方針を示していた。
さらに同訴訟では、メサ研究所の閉鎖や売却の可能性について、影響評価や公衆協議を実施していないことも問題視。EDFによると、同研究所は建築上の重要性や、著名な科学的発見が行われてきた歴史を有しており、国家歴史保存法(NHPA)に基づき、公衆協議プロセスを実施する必要があると訴えている。
【参照ページ】Environmental Defense Fund sues Trump administration over action to dismantle essential climate research center
無料会員に登録すると、
有料記事の「閲覧チケット」を毎月1枚プレゼント。
登録後、すぐにご希望の有料記事の閲覧が可能です。
無料登録してチケットを受け取る
【無料会員向け】有料記事の閲覧チケットの詳細はこちら
または
有料会員プランで
企業内の情報収集を効率化
- 2000本近い最新有料記事が読み放題
- 有料会員継続率98%の高い満足度
- 有料会員の役職者比率46%
有料会員プランに登録する