
国連環境計画(UNEP)は9月2日、地球の気温上昇が今後数年以内に産業革命前から複数年平均で1.5℃以上上昇する(オーバーシュート)見通しであることを踏まえ、オーバーシュートの規模と期間を最小限に抑え、できるだけ早く1.5℃未満に復帰するための最善策を示した報告書「オーバーシュートの抑制」を発行した。
気温上昇はすでに約1.4℃に達し、約10年間で0.25℃ずつ上昇している。2026年から2030年の5年間平均が1.5℃を超える確率は4分の3と見込まれている。1.5℃以内に抑えられる確率を50%確保するには、2026年以降に残された温室効果ガス排出量(炭素予算)が約1,300億tしかなく、現在の年間排出量が約400億tのまま続けば約3年で使い切る計算となる。各国の気候変動計画とネットゼロ目標が全て実行される楽観的な場合でも、ピーク時の上昇は約1.8℃と予測されている。
今回の報告書は、オーバーシュートを「目標の失敗」や「より高い温暖化を容認する理由」と解釈してはならないと強調している。1.5℃目標は、…
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