
金融庁は10月16日、昨今の企業破綻や不祥事等を背景とした「継続企業の前提(ゴーイングコンサーン)」に対する関心の高まりを受け、監査基準の改訂案を公表した。11月16日までパブリックコメントを募集する。改訂内容は、2028年3月決算に係る財務諸表の監査から実施される。
今回の改訂案は、日本国内の不正会計事案の頻発だけでなく、国際監査基準の改訂も踏まえたものとなっている。国際監査・保証基準審議会(IAASB)は2025年4月、企業破綻や不祥事に加え、戦争や社会暴動、パンデミック、気候変動物理的リスク等によるゴーイングコンサーンへの関心の高まりを踏まえ、「国際監査基準(ISA)570号:ゴーイングコンサーン」を改訂している。
具体的には、ゴーイングコンサーンの評価期間の起算日を現行の「期末日」から「財務諸表の承認日」へ見直すとともに、ゴーイングコンサーンに関する監査の透明性向上のため、監査対象の上場企業にゴーイングコンサーンに対する重要な疑義がある場合には、監査人が経営者の評価をどのように検討したかを監査報告書に記載することが義務化された。
それを踏まえ、今回の監査基準の改訂では、…
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