
世界風力会議(GWEC)は10月6日、浮体式洋上風力発電の商業化を後押しする業界イニシアチブ「浮体式洋上産業アクセラレーター(FWIA)」の行動声明「Unleashing the Next Wave of Offshore Wind Development」を発表した。各国政府が掲げる導入目標と実際に契約済みの案件量との間に大きな隔たりがあると指摘した上で、浮体式洋上風力発電は時間的猶予のない転換点にあるとし、今後12カ月から24カ月の間に産業界と政府が協調して行動するよう求めた。
浮体式洋上風力は、風車を浮体式の基礎に設置することで、従来の着床式では対応できない深い海域での発電を可能にする技術。GWECによると、世界の洋上風力資源の70%以上は水深60mを超える海域に存在しており、浮体式はこうした海域を抱える国々に洋上風力の恩恵をもたらし得る。GWECは2022年の報告書で、浮体式を大規模に展開できる可能性のある市場を30カ所特定している。設備利用率が50%を超える立地もあり、主要な沿岸都市への電力供給にも適しているという。
同技術は、着床式洋上風力が30年かけて積み上げてきたコスト削減の実績に加え、石油・ガスや海事分野が持つ深海での経験、人材、船舶、設備を活用できることから、経済成長と公正な移行の受け皿になるとも位置づけられている。同報告書は、世界が「電力の時代」に移行し、5年間で2度目となる石油・ガス危機に直面する中、各国がエネルギーの強靭性向上と国産電源の拡大を模索している点を背景に挙げた。
浮体式洋上風力発電の技術はすでに実証されており、…
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