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【国際】ISSB、自然関連財務情報開示実務記述書案発表。シナリオ分析やリスク資産比率の開示要求

 IFRS財団の国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)は10月22日、自然関連財務情報開示に関する実務記述書の公開草案を発表し、パブリックコメントの募集を開始した。自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)の枠組みを広範に取り入れ、自然関連リスク・機会の特定、地理的位置情報、シナリオ分析、自然関連リスクに脆弱な資産や事業活動の割合等について、具体的な開示要求事項案を提示した。パブリックコメント募集期限は2027年2月19日。

【参考】【国際】ISSB、自然関連基準でシナリオ分析の取扱を暫定決議。LEAPアプローチは任意(2026年5月21日) 【参考】【国際】ISSB、自然関連開示は「IFRS実務記述書」の形式で策定へ。IFRS S1を補完(2026年4月25日) 【参考】【国際】ISSB、生物多様性・生態系・生態系サービス(BEES)の基準策定で進め方整理。慎重姿勢も(2026年1月22日)

 今回の公開草案は、企業のキャッシュフロー、資金調達へのアクセス、資本コストに短期・中期・長期で影響を与えると合理的に見込まれる自然関連リスク・機会を対象とする。自然への依存やインパクトが、企業の財務上のリスク・機会にどのように繋がるかを投資家が理解できるようにすることを目的としている。

 ISSBの「IFRS S1号:サステナビリティ関連財務情報の開示に関する全般的要求事項」では、企業の将来見通しに影響を与える可能性のある重要なサステナビリティ関連リスク・機会の開示を要求しており、自然関連リスク・機会も対象に含まれる。しかし、IFRS S1号と気候関連開示を定めるIFRS S2号には、自然関連に特化した詳細な開示要求事項は設けられていなかった。

 そこでISSBは2024年4月、生物多様性、生態系、生態系サービス(BEES)を対象とする調査プロジェクトを開始。2025年12月に基準開発段階への移行を決定し、今回の公開草案を策定した。

 今回の公開草案では、開示の中核領域をIFRS S1号と同じ「ガバナンス」「戦略」「リスクマネジメント」「指標・目標」の4つとし、自然関連に特有の追加要求事項を設定した。

 まず、自然関連リスク・機会の特定では、…

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