国連の持続可能な開発ソリューションネットワーク(SDSN)は3月20日、2024年版の「世界幸福度報告書」を発行し、世界幸福度ランキングを発表した。首位は6年連続でフィンランド。日本は2022年の54位から、2023年は47位へと7つ順位を上げたが、2024年は51位へと4つ後退した。
世界報告度ランキングは、2012年に第1回が発表され、今年が11回目。今年は143カ国・地域が対象となった。同ランキングは、対象国で実施した世論調査をもとに、自分の幸福度が0から10の10段階で自己評価した主観の平均。その結果を、「一人当たりGDP」「健康的な平均寿命」「困ったときに助けてくれる友達・親族はいるかとの二元回答」「人生で何をするか選択の自由があるかとの二元回答」「GDPにおける寄付実施者の度合い」「政府機関に腐敗は萬栄しているかの二元回答「昨日楽しかったかどうかの自己認知の度合い」「昨日楽しくなかったかの自己認知の度合い」の6つの説明変数で回帰分析し、寄与度も分析した。
世界幸福度ランキング2024
- フィンランド
- デンマーク
- アイスランド
- スウェーデン
- イスラエル
- オランダ
- ノルウェー
- ルクセンブルク
- スイス
- オーストラリア
- ニュージーランド
- コスタリカ
- クウェート
- オーストリア
- カナダ
- ベルギー
- アイルランド
- チェコ
- リトアニア
- 米国
首位は7年連続でフィンランド。また上位はほぼ北欧諸国が独占した。G7諸国では、カナダ15位、英国20位、米国23位、ドイツ24位、フランス27位、イタリア41位。日本は51位でG7で最下位だった。他の東・答案アジア諸国では、シンガポール30位、台湾31位、韓国52位、フィリピン53位、ベトナム54位、タイ58位、マレーシア59位、中国60位、モンゴル77位、香港86位等。最下位はアフガニスタン。
年齢層別の幸福度では、多くの国では高齢者より若年者の方が幸福感が高いが、北米では若者の幸福度が急激に低下し、今や高齢者よりも幸福度が低い。西欧では、年齢層であまり差がない。日本では、若年層の方が幸福度は高いが、ランキングでみると、60歳以上が36位、30歳未満が73位で、相対的には若者の方が状況が良くない。
【参照ページ】World Happiness Report 2024
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