欧州委員会は8月31日、中国製の太陽光発電パネルに課している輸入制限措置を9月3日深夜に廃止すると発表した。欧州委員会は2013年12月に反ダンピングと反補助金措置のため中国製太陽光発電パネルの輸入規制を発令。2017年3月に同規制を更新し、合計5年間適用されていたが、今回再更新を見送った。規制解除により、価格競争力のある中国製パネルが欧州に入ってくることが予想される。
中国製パネルに適用されていた輸入規制は、EU域内でのパネル販売について最低価格が設定され、最低価格以上での販売であれば関税が免除されるが、それ未満での販売の場合には最大64.9%の関税が課せられるというもの。今回の決定について欧州委員会は、EUの再生可能エネルギー目標を考慮し、解除のEUの利益に適うと説明。これにより、欧州での再生可能エネルギー価格が引き下がるというような期待感を見せた。
EU域内の産業界からは解除に反対の意見が出ていたが、欧州委員会は再生可能エネルギー価格の引き下げを優先した形。
【参照ページ】Commission decides not to extend trade defence measures on solar panels from China
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