米国疾病予防管理センター(CDC)は9月6日、電子たばこと重篤な肺疾患への調査から、患者間に類似性を発見したと発表。電子たばこに含まれるニコチン成分や、大麻由来の有害成分THC(テトラ・ヒドロ・カンナビノール)が、肺疾患に関連している可能性を示唆したが、因果関係については依然としてはっきりしておらず、今後、調査研究を継続していく必要があると話した。
CDCは会見の中で、約450人が肺疾患したとみられ、少なくとも5人が死亡したと表明。多くの患者は、ニコチン成分、もしくはニコチン成分とTHCの双方を電子たばこから摂取していた。しかし、CDCの「罹患率および死亡率週報(MMWR)」および医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」によると、現時点では、単一の製品または物質をすべての症例の原因とすることはできないとしている。CDCは、8月1日に複数州に対して肺疾患に関する調査を開始し、米食品医薬品局(FDA)や州政府等の公衆衛生当局、臨床医と密接に協力して原因を特定を急いでいる。
現在全米25州以上が電子たばこ製品(本体、液体、詰め替え用ポッド、カートリッジ等)の使用に起因する肺疾患が疑われる症例を報告。新たな症例については、電子たばこ使用との関係性や、臨床的特徴の類似性が継続調査され、過去の症例の再調査もあわせて行われる。各州は新たな症例と疑われる患者を選別しており、結果は来週報告される予定。
【参照ページ】No single product linked to all cases of lung disease
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