米アグリテック・ベンチャーRegrowは8月17日、シリーズAの資金調達ラウンドで1,700万米ドル(約19億円)を集めたと発表した。今回の資金調達では、農業での二酸化炭素排出量をモニタリング、報告、認証(MRV)するためのシステムを構築する。
同社は、リジェネラティブ農業への転換を阻害している要因に、二酸化炭素排出量や吸収量のインパクトを正確かつ透明性高く報告するための仕組がないことと見立てている。そのため、今回開発するシステムを通じ、過去実績値の分析、シナリオプランニング、将来の予測が可能となる機能を提供する。実現すれば、農業でのカーボンクレジット創出につながる。
同社の既存投資家には、マイクロソフトのベンチャーファンドM12、Jeremey and Hannelore Grantham Environmental TrustのNeglected Climate Opportunities fund、CSIROのMain Sequence Ventures、AirTree Ventures等がある。今回の出資ラウンドでは、カーギル、Ajax Strategies、Tenacious Ventures等が新たに出資した。
今回開発するシステムは、農業管理システムと統合され、自動的に測定が可能。また、人工衛星画像やOpTIS(Operation Tillage Information System)を利用し、栽培作物や耕起農法等をマッピング。農家自身の記録を検証していく。
【参照ページ】Regrow Raises $17 Million Series A Funding To Scale Carbon Market Monitoring And Verification
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