英重工業大手ロールス・ロイスは11月21日、同社が開発した電動航空機「スプリット・オブ・イノベーション」が、11月16日のテスト飛行で、最高速度時速623kmを記録。世界最速の電動航空機となった。
同社は、航空機の電動化を加速させる「ACCEL」の一環で同機を開発。英ビジネス・エネルギー・産業戦略省及びInnovate UKから開発資金の半分が助成されている。スペックは、400kWの電気パワートレインとバッテリーパックが動力。航空バッテリーのパイオニアElectroflightと、自動車用パワートレインサプライヤーのYASAも開発に協力した。
11月16日のテスト飛行では、3km区間でも最高速度時速555.9kmを達成し、それまでの史上最速だった213.04kmを大幅に更新した。英国防省のボスコムダウン実験場でのテスト飛行でも、従来の時速292.8kmの記録を大幅に上回る532.1kmを記録。上昇時間でも、3,000mまでの到達時間で202秒を記録し、従来最高記録を60秒も上回った。今回の3つ記録は、世界航空スポーツ連盟(FAI)に提出されており、近く認定される見通し。
ACCELプログラムでは、ジャガー・ランドローバーも牽引車や支援車両用にEV(電気自動車)を貸与。高級時計ブレモンとは、公式計時パートナーとしても参画しており、業界横断での盛り上がりを見せている。
ロールス・ロイスは、2030年までに新製品のカーボンニュートラル・オペレーションに対応させ、2050年までに全製品をカーボンニュートラル対応にすることを目標として掲げている。
【参照ページ】‘Spirit of Innovation’ stakes claim to be the world’s fastest all-electric vehicle
【画像】Rolls-Royce
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