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【国際】ICMA、サステナブルファイナンスのグリーンウォッシュリスクで在り方提言

 国際資本市場協会(ICMA)は10月10日、サステナブルファイナンスにおけるグリーンウォッシュリスクと市場のインテグリティ関するペーパーを発行した。すでに各国当局が打ち出している規制を俯瞰しつつ、グリーンウォッシュの定義に焦点を当てた。

 ICMAは、今回のペーパー発行の背景について、市場関係者が、過剰なレピュテーションリスクや訴訟リスクを懸念するあまり、サステナブルファイナンス市場が麻痺したり後退したりする危険性があり、グリーンウォッシングの定義を網羅的に行うとすることで、さらに多くの問題を引き起こす可能性があると指摘した。

 そこでICMAは、潜在的なグリーンウォッシングに関する既存のデータや研究を検証。その結果、グリーンボンド市場においてグリーンウォッシングが蔓延しているわけではないが、サステナビリティ・リンクボンドというコンセプトの開発初期においては、野心やマテリアリティが不十分であった可能性があることわかったとした。一方、市場からのフィードバックや、科学的根拠に基づく目標イニシアティブ(SBTi)の整合性に基づくICMAの独自調査の結果、過去12ヶ月間に状況は改善してきているという。

 また、各国当局が打ち出している、投資手法やファンドの名称等に関するグリーンウォッシュ懸念についても同意した。

 ICMAは、グリーンウォッシュ問題の解決策として、現在のグリーンウォッシュの定義をさらに拡大するより、実際に懸念される分野に焦点を当て、各個撃破することを提案した。

 具体的には、サステナブルボンド(ESG債)では、「意欲の欠如」「戦略の一貫性の欠如」「広範なサステナビリティリスクの誤った管理」「実際の虚偽」の4つの懸念を挙げた。サステナブルファンドでは、「責任投資手法の曖昧さ」「ファンドの表示や名称の不明瞭さ、誤解を招くような表示」「実際の虚偽」の3つを挙げた。

 サステナブルボンド市場の懸念については、ICMAの各原則に代表されるデファクトのグローバルスタンダードが、懸念される領域を積極的に緩和していると主張。また、多くの国・地域では、タクソノミー策定や企業報告制度の強化、DNSH手法等が志向されているが、これらの規制は国際的な運用性との整合性をつけることが重要とした。

 サステナブルファンド市場の懸念については、市場のベストプラクティスに関して、依然として業界標準の国際的合意は存在しないが、すでにいくつかの規制的動きが進展しているとした。

 ICMAは、これらの問題を解決するには、規制当局が市場参加者の意見を取り入れながら対策を検討する必要があると提唱。運用に乗せづらい規制を作れば、市場は混乱し、サステナブルファイナンス市場そのものが減衰してしまうとの思いを伝えた。

【参照ページ】ICMA releases new paper on market integrity and greenwashing risks in sustainable finance

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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