機関投資家の気候変動アクション・イニシアチブClimate Action 100+(CA100+)は11月21日、石油・ガス企業向けのネットゼロ・スタンダード(NZS O&G)の評価対象企業10社を発表した。
IIGCCは4月、CA100+が策定したネットゼロ企業ベンチマークに基づき、石油・ガス企業向けに特化した評価指標「ネットゼロ・スタンダード(NZS O&G)」を発表。ネットゼロ企業ベンチマークと、NAS O&Gとの差分についても今回解説した。
【参考】【国際】CA100+、ネットゼロ企業ベンチマーク第2版発行。企業評価、1.5℃整合性で厳しく(2023年4月20日)
同評価指標は、IIGCCが主導し策定。気候変動対応を企業に求める欧州機関投資家団体IIGCCと機関投資家大手120機関以上が参加する低炭素経済推進イニシアチブTransition Pathway Initiative(TPI)、機関投資家、各地域の投資グループも協議に加わった。2021年9月に暫定版が発表され、その後、大手石油・ガス企業5社を対象にパイロットテストを実施。2年間の協議の後、発行に至った。
集団的エンゲージメントの対象となる10の企業は、エクソンモービル(米国)、シェル(英国)、シェブロン(米国)、トタルエナジーズ(フランス)、コノコフィリップス(米国)、BP(英国)、オクシデンタル・ペトロリウム(米国)、Eni(イタリア)、レプソル(スペイン)、Suncor Energy(カナダ)。
CA100+は、該当10社に対し、12月上旬に事前評価を実施する予定。評価はTPIが担う。また、選定した他地域の一部の企業に対しても非公開でパイロット評価も実施する予定。
【参照ページ】CLIMATE ACTION 100+ PUBLISHES LIST OF 10 COMPANIES TO BE ASSESSED AGAINST THE NET ZERO STANDARD FOR OIL & GAS
【参照ページ】IIGCC publishes Net Zero Standard for Oil & Gas
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