米NPOのFirst Peoples Worldwideは、資源開発における先住民の権利とそれに関わる企業のリスクレポートを発表した。
First Peoples Worldwideは、米バージニア州に拠点を置き世界中の先住民を支援する活動を展開。今回発表されたレポートは、先住民の居住地あるいはその近くで開発を行う石油・ガス採掘企業を対象にしたリスク分析を実施したもの。結果、先住民の権利を尊重し、何らかの対応策を講じていた米国企業はわずか8%だったことが判明した。カナダのある資源開発現場は「投資先として優良・低リスク」と評価されていたにもかかわらず、先住民との深刻なトラブルが発生。事態打開のめどが立っていない状況に追い込まれている。
今までないがしろにされてきた先住民の権利意識は近年高まっており、権利を支える動きも活発だ。先住民からの反発にあい、プロジェクトが中断したり、停止に追い込まれたケースもある。事業拠点の周辺住民はサステナビリティを考える上での重要なステークホルダーだ。開発企業は彼らのを軽視せず、投資家に対しては正しいリスク分析に役立つ細やかな情報提供を提供していく必要がある。
【レポート全文】Indigenous Rights Risk Report(リンク先はFirst Peoples Wordwideのサイト内)
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