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【国際】GRI、サステナビリティ報告の未来を形作る”Reporting 2025″プロジェクトを始動

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サステナビリティ報告に関する国際ガイドラインのGRI(Global Reporting Initiative)は1月9日、今後10年間におけるサステナビリティ報告・開示の将来の姿についての国際的な対話を促すためのプロジェクト、”Reporting 2025”を発足したと発表した。各業界のリーダーらへのインタビューを通じ、今後10年間で企業の事業課題や企業報告の中核にどんな課題が位置づけられるのかを特定していく。これらの内容は2015年中にGRIのウェブサイト上で記事やビデオ、分析レポートなどを通じて情報発信される予定だ。

GRIのChief Executiveを務めるMichael Meehan氏は同プロジェクトの発足にあたり「企業の報告活動が成熟するにつれ、それらの報告活動が本当に持続可能なグローバル経済に貢献しているのかどうかを確かめる重要性が増してきている。企業はただ単にサステナビリティ報告書を作成するだけでは足りない。収集されたデータは、経営陣だけではなく他のステークホルダーのよりよい意思決定にも活用されなければならない。Reporting 2025は、そのベストプラクティスを提供するだろう」と語った。

Reporting2025のプロジェクト責任者を務めるのは、GRIでチーフアドバイザーを務めるNelmara Arbex氏。同氏はサステナビリティ分野において14年の経験を持ち、GRIの副責任者として30か国以上、数千人のステークホルダーと関わりながらG4の開発を主導してきた人物だ。

Arbex氏は「GRIガイドラインは過去20年以上に渡って企業の透明性に対する社会からの期待を受けて進化し続け、優れたスチュワードシップを発展させてきた。Reporting 2025プロジェクトでは、今後10年のサステナビリティ報告における展望を描くために、各企業のトップやリーダーらと話し合う予定だ」と抱負を語った。

今後、Reporting 2025プロジェクトの推進にあたってはBoston College Center for Corporate Citizenship、Enel、SAPがグローバルスポンサーとしてGRIとともに今後の国際的な対話を促進していく予定だ。また、その他の企業についてもReporting 2025における GRI Corporate Leadership Groupのメンバーとしてプロジェクトに関わることができるとのことだ。

GRIで Corporate and Stakeholder Relations担当役員を務めるNikki McKean-Wood氏は「Corporate Leadership Groupは、トップ企業らが将来のサステナビリティ報告の在り方を形作るうえで重要な役割を担うことを可能にする。同グループに参画する企業はどのように持続可能な未来を創るかについてのグローバルな議論の中心に自社を置くことができるだろう」と語った。

サステナビリティ報告の国際的な浸透が進む中、今求められているのはただ「報告」をするだけではなく、「報告」の結果として自社も含むステークホルダーの行動をどのように変え、具体的にどのようなインパクトを社会に生み出していくのかという点だ。

Reporting 2025での成果は今後10年のサステナビリティ報告のありかたを形作る重要な一歩となる可能性があるため、今後もGRIの発信に注視していきたい。更に詳しい情報を知りたい方は、下記からどうぞ。

【リリース原文】GRI LAUNCHES REPORTING 2025
【団体サイト】Global Reporting Initiative

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