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【国際】世界で最もサステナブルなバイオ燃料を利用している航空会社は?NRDCが公表

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米国の環境NGO、NRDC(Natural Resources Defense Council:自然資源保護協議会)は2月3日、サステナブルなバイオ燃料の利用率で世界17の大手航空会社を比較・評価したスコアカード"Aviation Biofuel Sustainability Scorecards"を発表した。同ランキングで首位を獲得したのはエールフランスで、次いでブリティッシュ・エアウェイズ、ユナイテッド航空、ヴァージン・アトランティック航空とキャセイパシフィック航空となった。

同スコアカードはバイオ燃料を既に利用しているか、今後バイオ燃料を使用する予定と公表している32社の航空会社に調査票を送り、返答があった17社からの回答に基づくものだ。17社の中には日本航空、全日本空輸も含まれている。この調査は、各社のバイオ燃料の採用状況について、サステナビリティ認定基準の活用、サステナビリティ基準を推進する業界イニシアチブへの参加、サステナビリティ認証済みの燃料調達に対する公的なコミットメント、サステナビリティ測定手法のモニタリング、情報開示といった側面から評価したものだ。

今回の調査結果の主なポイントは下記の通り。

  • 17社のうち、バイオ燃料のライフサイクル全体における温室効果ガス排出量の評価、開示しているのは現状エールフランス、ユナイテッド航空の2社しかない一方で、今後その予定があるか、過去に実施したことがある航空会社は7社ある。また、現在評価を行っているものの、それを開示していないのはニュージーランド航空1社のみ。
  • 今後、サステナブルなバイオ燃料を利用する予定のある航空会社は6社だが、現在使用中のバイオ燃料の75%以上がサステナブル燃料だと回答したのはエールフランスたった1社。
  • 現在バイオ燃料による間接的土地利用変化(ILUC:Indirect Land Use Change)を評価しているのはブリティッシュ・エアウェイズとヴァージン・アトランティック航空。

同スコアカードの作成を担当したNRDCのDebbie Hammel氏は「気候変動を抑制し、炭素排出を削減するためには、航空による炭素排出の削減対策が欠かせない。航空業界はこの問題に積極的に取り組んできており、サステナブルなバイオ燃料を採用する会社は今後も増える傾向にある」と述べている。同調査を実施したNDRCによれば、過去5年間で40社以上の航空会社がバイオ燃料(一部の利用も含む)で合計60万マイルの距離を飛行したとのことだ。さらに、KLMオランダ航空は26の長距離便の飛行を通じて、一部バイオ燃料を利用した定期便の導入は十分可能だということを示したとしている。

航空業界は早くからCO2排出量の削減、サステナブルな航空燃料の開発、持続可能で環境に配慮した空港設備の充実などに積極的に取り組んできた。NRDCの公表した各社のスコアカードは下記からダウンロード可能。

【レポートダウンロード】Aviation Biofuel Sustainability Scorecards
【団体サイト】Natural Resources Defense Council

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